正月の4日に実家を辞去するにあたり、父から色紙を一枚渡された。私が満5歳になる年の正月に、父方の母系の曾祖父が、私のために書いてくれた達磨の絵である。
なゝころび 八おきして 坐禅する 昭和四十七年一月 清鑑 直人君 八九歳 賢海
七転び八起きは、「何回失敗しても、それに負けず、また勇気を奮い起こすこと。人生には浮き沈みが多いということ」の意である。そして、坐禅する、か。うむ。じつにありがたい言葉ではないか。
しかし、41歳にもなって、私は、相も変わらず年中七転八倒している落ち着きのないおっさんであり、坐禅しても体がグラグラすること必至のダメおやじである。ひいじいちゃん、ごめんなさい。
しかし、思えば、この方も、私と同い年なのであった。
坐禅も良さそうだけど、落ち込んだときには、この動画を見ることにしようっと。と、いくつになっても、私はしょせん、不肖のひまごなのである。もういっぺん。ひいじいちゃん、ごめんなさい。